技術資料
【 エッチング銘板(ステンレス・銅・真鍮・アルミ・鉄)】
☆金属表面よりも深く凹んだ部分に工業用の高耐候性塗料が厚く入るため、過酷な環境にも耐え得る長期間の「高耐久性+高耐候性+高級感」を実現し文字が消えることはありません。樹脂板(アクリル、ポリカーボネイト)の場合は彫刻加工となります。
☆高温焼付けクリアコーティングにより更に文字の色褪せや色剥がれを防ぐ耐候性、防汚性、防傷性が強化されます。
☆技術的に難度の高い「超高解像度の文字や写真、QRコード、精緻な図柄のエッチング」の銘板の製作も、弊社独自のノウハウ(材料別の温度、薬品選定、時間等の条件管理等)により1枚から大量生産まで可能です。
☆文字や絵柄を凹でなく、周囲より飛び出した色付きの凸文字にすることも可能です。社名板やタイトル板などで多く使われ、重厚感のある銘板になります。
☆独自のエッチング技術とカラー画像や写真の組み合わせにより、耐久性を兼ね備えたカラーエッチング製品の製作も可能です。
☆特殊な塗料や下地処理により、塗料の耐久性、密着力、耐殺傷性、防汚性を更に向上させるなど様々な機能を付加することも可能です。
※エッチング例(真鍮、ステンレス)
☆サンシャインウェザーメーター(SW)試験2000h(シルク印刷、エッチング、SUS、アルミ、黒、赤)(2021年専門試験機関にて弊社製品の評価実施)
【結果】文字のカスレ、剥がれなく問題なし
【アルマイトの構造】
※アルマイトは、アルミニウムに表面改質を加えた特殊な加工製品です。表面改質により目に見えないレベル(ナノレベル)の六角柱型の多孔質の硬質アルミナ(酸化アルミニウム)を形成することで表面硬度を高め、同時に防汚性、耐久性、耐食性、耐摩耗性が大幅に強化されます。
※アルマイトは日本の理化学研究所で発明され、日本語では陽極酸化処理(=英語ではanodizing)とも呼ばれます。「極めて丈夫(傷が付かない、耐久性があり、錆びない)特性であると同時に、加工もしやすい軽い金属材料」として生活用品から電子機器、重工業まで様々な分野で重宝され、使用されています。近年ではiPhoneはじめスマートフォン、パソコンなどの筐体(きょうたい)にも広く使用されている技術です。
※弊社では、電機業界、重工業の様々な企業のお客様から、立体物の支給品へのアルマイト加工やアルマイト仕様のネームプレート(銘板)の加工実績が多数あり、短納期対応が可能です。また弊社独自技術によるアルマイトとエッチングを組み合わせたハイブリッド製品の製作も可能です。
※デザイン性を目的に、アルマイトに金属特有の美しい光沢を持つカラー染色印刷を施すことも可能です。
【 耐熱ラベル】
耐熱ラベルは、樹脂フィルム基材の場合、高温環境下でも熱膨張、熱収縮ともに安定しているポリイミド(カプトン)、ポリエーテルイミド、ポリエステルを主とする特殊な耐熱基材フィルムが使用されます。被着体にもよりますが耐熱性が200~250℃程度ではポリイミド、150℃程度ではポリエーテルイミド、100℃程度ではポリエステル基材を使用するのが一般的な目安です。
ただし、上記の特殊樹脂は非常に高価であり、お客様が使用される環境や被着体によっては薄い金属銘板(例えばステンレス、アルミ銘板)のほうが安価で特殊樹脂以上の耐熱性能を発揮する場合もあります。ですので、お客様の使用環境を考慮して樹脂、金属両方の観点からテスト検討されることをおススメします。
☆弊社では耐熱樹脂・金属どちらの素材でも供給可能です。
☆弊社製品テストでは、0.1tポリイミド、0.1tアルミに対する白をベースとした焼付印刷のラベルを250℃30分高温環境下の試験においた結果、ラベル全体が茶褐色を帯びるものの、どちらも被着体からの剥落なく、文字は明確なままであり、文字のにじみや浮きもなく、視認性は良好なままという結果が得られています。
左:熱処理前 右:熱処理(250℃環境)後
【めっきの種類】
機能性めっき・装飾めっき ※お気軽にご相談ください。 | ||
分類 | メッキに使われる 代表的な金属 |
用途例 |
電気めっき | 金(電子部品の接点) クロム(耐摩耗、耐久性) ニッケル(耐熱+導電性) 銀、銅、錫、亜鉛 錫+コバルト |
ブリキ(錫+鉄) トタン(亜鉛+鉄) 機械系(クロム) 電気系(ニッケル) |
無電解めっき プラスチック 不導体向け |
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溶融めっき | 亜鉛、アルミニウム | ガルバリウム鋼板 |
真空めっき | アルミ蒸着、スパッタリング CVD、PVD イオンプレーティング |
装飾フィルム 機能製品 |
導電膜 | ||
その他 化成処理のクロメート(耐腐食)、電鋳(立体の鋳造) 溶射(溶融金属ジェットガスによる機能付加) |
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